信濃毎日新聞ニュース特集「信濃グランセローズ」
初代監督・木田勇さん退職 地域密着はきちんとできた
2010年6月30日掲載
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信濃の選手に退職のあいさつをする木田勇さん(28日、中野市営球場)

 信濃グランセローズの初代監督を務めた長野県民球団の木田勇・地域貢献担当マネジャーが6月末で球団を退職する。自宅のある横浜市に戻り、新たに立ち上げるスポーツビジネスの仕事に就きながら、リトルシニアチームを指導する。県内で過ごした約3年半を振り返ってもらい、グラウンドで汗を流す選手へのメッセージを聞いた。

 -地域貢献担当マネジャーとして昨年は県内各地を回った。

 「県内全市町村の首長を訪ね、グランセローズの応援をお願いした。長野県民でも全市町村に行ったことがある人は少ないのでは。北と南で気候が違うように、チームの認識度も違った。これだけ広い県内のさまざまなエリアで友人ができ、人とのつながりを持てたことに感謝している」

 -監督を務めた2年間を振り返ると。

 「1年目は地域密着、選手育成、勝利の三つを求める中で戸惑いがあった。地域密着は現場とフロントを含めてきちんとできたと思う。ただ、試合会場の地元選手を使ってくれと言われたのは正直驚いた。2年目は育成から勝利につなげていくことを考えたが、優勝できずに悔いはある」

 -結果を残すには何が足りなかったのか。

 「メンタルの部分を徹底的にやろうと思ったが、厳しさ、ハングリーさを育てるのは大変だというのが実感。21、22歳の自分に置き換えてみると、思いの薄さ、弱さがはっきり見て取れた。例えば炭酸飲料ばかり飲んだり、たばこを吸ったりしている。球場まで走って通う選手もいなかった。NPB(セ・パ両球団)に入りたいと言いながら、行動を起こし切れていない。逆にそうした選手を育てられなかったことに悔いが残った」

 -NPB入りを目指す選手に望むことは。

 「自分が何をすべきかを考え、自分で行動を起こしてほしい。コーチに言われたままではなく、そこに自分の考えを加えて行動に移すことが大切。NPBに行きたいと言っているうちは無理。1軍のマウンドや打席で結果を出すためにはどうすればいいかを考え、そのための練習をどれだけやったかが問われてくる」

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