信濃毎日新聞ニュース特集「信濃グランセローズ」
2年連続で負け越し 開幕前の準備不足響く
2008年9月24日掲載

 引き分けを挟んでの3連敗で、信濃のリーグ優勝消滅と、2年連続でのシーズン負け越しが同時に、あっさりと決まった。思うように勝利を積み上げられなかった要因は複合的だが、今季は開幕前の準備段階でのつまずきを最後まで引きずったことが大きい。

 開幕1カ月前に始まったキャンプ。選手たちは1、2年目を問わず、それまでの自主トレーニングで体づくりをしているはずだった。しかし、緩慢な動きや体つきを見る限り、準備不足は明らかで、故障者が続出。寒さもあって、練習の量や強度を抑える選手が目立った。長いシーズンを戦うための土台を築けなかったことが、悪循環の起点になった。「プロ」意識を欠いていたと言うしかない。

 投手陣は投げ込みが足りず、フォームが不安定で制球難。誰ひとり、開幕からのローテーションを守れなかった。打者は、練習で裏打ちされた自信がないために重要な局面ほど気後れした。次第に、投手は変化球でかわす投球に、攻撃では奇策や奇襲に活路を見いだすようになった。1球ごとに神経質なほどに交わすサイン。多いときは3人もの“偵察メンバー”が並ぶ打線…。苦し紛れの小手先の対応を余儀なくされ、チームの方向性が定まらなかった。

 勝利、地域貢献、選手育成など、BCリーグにはいくつかの理念がある。その根幹は、リーグ名の通り「挑戦」する姿勢だ。今季の信濃に最も欠けていた部分ではないだろうか。(板倉就五)

 信濃・木田監督 今季は投手と打線のかみ合わせが悪く、勝てない試合が多かった。選手は昨年に比べて技術的にはかなり成長したが、ここ一番の勝負どころで精神的なもろさが出た。優勝できず、ファンの皆さんには本当に申し訳ない。

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