
試合後、オフシーズンに勤めていた職場の仲間やその家族から激励の言葉を受ける小高大輔投手(中央)と大橋雅俊外野手(左)=長野オリンピックスタジアム
BCリーグ信濃グランセローズの県内開幕戦が行われた29日、約7000人余の観客で埋まった長野オリンピックスタジアム(長野市)には、オフシーズンに選手たちが勤めていた職場の仲間も大勢応援に駆けつけた。選手と一緒に働いたことを機にリーグに関心を持った人が多く、温かい声援で選手の活躍を後押しした。
六回、7点を追う信濃の攻撃。場内アナウンスで大橋雅俊選手(23)の代打が告げられると、ネット裏から「大橋」コールがわき上がった。
大橋、小高大輔(23)両選手が働いた「栗田病院」(長野市)はこの日、職場仲間やその家族約40人で応援に訪れた。両選手の名前が書かれたのぼり旗をスタンドに掲げ、大きな声援を送った。
「昨シーズンはほとんど興味がなかった」。そう話す吉家悟司さん(31)も、今ではBCリーグに夢中だ。両選手との出会いがきっかけで、今季はオープン戦から観戦に出向いた。大橋選手の上司だった成田潤一さん(38)も「気さくでいいやつ。今年はできるだけ観戦したい」。倉石和明院長(41)は「まじめな勤務態度が好感を与え、みんなをファンにしてしまった」と話す。
結局、大橋選手は三振に倒れ、試合は信濃が負けたが、「次に期待します」と吉家さん。試合後は、職場仲間らで両選手に声を掛け、今後の活躍を楽しみにしていた。
市川貴之選手(23)が働いた「塩沢製作所」(駒ケ根市)は、社員やその家族ら25人が貸し切りバスで駆けつけた。職場でのまじめな人柄に触れ、「すごく応援したくなった」と塩沢朋子さん(40)。六回に適時打も放った市川選手に「職場にいるときとはイメージも違い、格好良かった。これからも頑張って」とエールを送った。
荻原英生(23)、坂田一万(23)両選手を受け入れた「スリーアール長野」(小諸市)の鴨下直哉社長(36)は家族で応援。冬場の練習の足しにと、2人にバッティングセンターの利用券1万2000球分を贈ったこともある。「2人とも礼儀正しく、仕事でも即戦力。小さい体なのにびっくりする」と話し、「小諸市で行う試合は職場の仲間みんなで応援したい」と地元での試合を心待ちにしていた。