信濃毎日新聞ニュース特集「信濃グランセローズ」
信濃GS逆転で開幕戦を飾る 八回から盛り返す
2008年4月20日掲載
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群馬―信濃 八回信濃二死二、三塁、市川の左前適時打で、三走に続き二走笠井も生還、5―3と勝ち越す

 BCリーグは19日、2年目が開幕。信濃グランセローズは前橋市敷島公園野球場で今季からリーグに参戦した群馬ダイヤモンドペガサスと対戦、終盤に逆転して6-5で勝ち、開幕戦を白星で飾った。

 信濃は、群馬先発の元NPB富岡に七回まで1人の走者も出せない苦しい展開だったが、3点を追う八回に打者一巡の猛攻で一挙5点を奪って逆転。九回には町田がスクイズを決め、貴重な追加点を挙げた。その裏に抑えの米沢が連打と四球で無死満塁のピンチを招いたが、救援した小高が2失点にとどめた。

 群馬県内で初開催のゲームには5671人が入場した。

 もう一つのリーグ新加入の福井ミラクルエレファンツは新潟アルビレックスと戦い、1-4で敗れた。昨季1、2位の顔合わせとなった石川ミリオンスターズ-富山サンダーバーズは投手戦となり、0-0で引き分け。

 信濃は20日も同じ球場で群馬と対戦する。

<チーム一丸の逆転劇>

 昨季は開幕3戦目でようやく手に入れた勝利を、今季は終盤の見事な逆転劇の末に開幕戦で手にした。しびれるような展開に、木田監督は「これがおまえたちの力。執念だよ」と、ほおを上気させて選手たちをねぎらった。

 逆転のきっかけは、八回先頭の大村が放った内野安打。何でもない状況なら泥くさい1本のヒットだが、それまで1人の走者も出せていなかった状況を打開したことが大きかった。一死後に荻原が中前打で続き、次の泰楽の送りバントで流れを完全に引き寄せた。

 カウント1-0から内側に切れ込んでくる変化球に食らいつき、うまく転がした。「何とかしたいという気持ちだけだった」と泰楽。実は、投球が当たったのはバットではなくて右手。ベンチに戻った泰楽の人さし指が内出血で腫れているのを見たナインが燃えた。

 二死二、三塁。村上の強い三ゴロは敵失を誘い2点差。今井は、それまで差し込まれていた直球を右前にはじき返して1点差。笠井は、カウント0-1から重盗エンドランを決めて同点。市川は、追い込まれてからの決め球を左前に打ち返し、勝ち越しとなる2人の走者を迎え入れた。

 「途中出場の大村さんが初打席でヒット。勇気づけられた」と今井。「泰楽の必死さが全員に伝わった」と市川。勝負どころで機動力を絡めた木田監督の采配(さいはい)と合わせ、チーム一丸で奪い取った5点だった。

 「これが今年のうちの野球。きれいなヒットはなかったが、それでも全員でつないだ」と木田監督。相手ペースをはね返せない、開幕直前のチームの姿は消えていた。

(板倉就五)

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