信濃毎日新聞ニュース特集「信濃グランセローズ」
6回鮮やか集中打3点先制 ドロー発進ながら収穫も
2007年4月29日掲載
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石川-信濃 六回信濃一死一、三塁、大村が中前に適時打を放つ。敵失で一気に生還し3点を先取

 信濃の初陣は引き分け発進。オープン戦で敗れている石川に、課題だった「打線の集中力」で3点を先制。投げては四国アイランドリーグを経験している開幕投手の佐藤が粘投し、成長株の小林とのリレーでドローに持ち込んだ。待望の白星スタートはかなわなかったが、チームの色を出し、収穫もあった初戦だった。

 打線は2-5回、石川先発の蛇沢に3人ずつで片付けられる展開。だが6回、蛇沢は気温10度を下回る寒さと疲れからか、持ち味である変化球の鋭さを失い、球をマウンドの砂にこすりつけるような動作が目立った。

 打線はここで「集中」した。市川(上田西高-松本大出)が中前打で出塁すると、町田(東海大三高出)がエンドランのサインに進塁打。泰楽(中央学院高-青森大出)が2番打者らしい右前打で続き、一死一、三塁。大村は、外寄りに甘く入った初球のスライダーを中前にはじき返し、中翼手の後逸で打球が転々とする間に一気にホームに駆け込んだ。

 「(先発の)佐藤が頑張っていたので、何とか点を取りたかった」と大村。NTT信越クラブから解雇通告を受け、新天地で努力を重ねる26歳は、ホームイン後、ふっきれた表情で「よっしゃあ」とほえ、ナインとハイタッチを交わした。

 一方、先発佐藤は丁寧にコーナーを突き、時に間合いも変える投球でスコアボードに0を並べた。が、勝利が見えてきた8回、味方の失策に始まった一死一、三塁から適時打2本と押し出し四球で3失点して降板。なおも一死満塁のピンチだったが、小林が直球で押し、後続を断ちきった。

 試合後、報道陣から「早めの交代もあったのでは」と問われた島田投手コーチは「木田監督とともに(佐藤を)シーズンの先発の柱として期待しているから放らせた」。

 佐藤は「今日は単に72分の1の試合でなく、どうしても最後まで投げて勝ちたかったが結果がついてこなかった」と悔しがった。ぎりぎりまでの続投に込められた思いに今後応えていかなければならない。

 (松井哲明)

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