信濃毎日新聞ニュース特集「信濃グランセローズ」
ベースボール犬「わさび」 日本動物大賞で審査委員特別賞
2018/03/13 11:30

 プロ野球独立リーグ・BCリーグの信濃グランセローズの試合で、始球式の際にマウンドまでボールを運ぶ役でたびたび登場している柴犬「わさび」が、日本動物愛護協会主催の日本動物大賞で審査委員特別賞に選ばれた。15日に都内のホテルで表彰式が行われる。

 わさびは、信濃の球団社長を務めた三沢今朝治さん(77)の次女治美さん=東京都=が飼う13歳の雌。2008年5月に松本市野球場で「ベースボール犬」としてデビューした。ボールが入った籠をくわえマウンドまで運ぶ姿が愛らしく、観客に笑顔を届けてきた。

 人気が高まり、プロ野球のロッテやヤクルトなどの試合にも登場。13年にはオールスターゲームの大舞台も踏んだ。デビューから10年目となった昨年9月には出場試合数が通算50に到達。このうち約30試合が信濃の試合になる。

 治美さんは「柴犬は仕事には向かない犬種で、初めて会う人にボールを届けるのは難易度が高かったはず。10年という活動の長さも評価された部分だと思う」。途中で立ち止まってしまうスランプも乗り越えてきたベースボール犬としてのわさびの活動を本にまとめ、出版する準備も進めている。

 日本動物大賞は08年、日本動物愛護協会が創立60年を機に、動物との共存を目指して創設された。

写真説明:始球式のボールを届ける柴犬「わさび」=昨年7月

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