信濃毎日新聞ニュース特集「信濃グランセローズ」
信濃に「ありがとう」の涙 見守り続けたファン歓喜
2017/10/03 10:16

 プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの信濃グランセローズがリーグ制覇を懸けた2日のリーグチャンピオンシップ(CS)第5戦。最終回の群馬の追い上げを振り切って優勝を決めた瞬間、会場の前橋市民球場は信濃ファンの歓喜に包まれた。「長かった」―。球団創設11年目の悲願達成に涙する人もいた。

 2勝2敗のタイで迎えたこの日。二回に先制点を奪った信濃だったが、4―1でリードして迎えた九回裏に群馬に2点を返され、緊迫した場面に。球団創設以来のファンという長野市の古川由比(ゆい)さん(50)は「今年のチームは強い。絶対に勝つ」と信じた。

 若い選手が頑張る姿に「勝っても負けても元気をもらい、応援することが生活の一部になっていた」という古川さん。優勝を決め、ガッツポーズで喜ぶ選手たちを見て、自然と涙があふれ出した。

 休暇を利用し駆け付けた塩尻市の会社員樋口謙治さん(56)は、今年、知人に誘われて観戦し、信濃のファンになった。「今では前橋にも来るほど夢中です。ファン1年目で優勝を経験した。他のファンに悪いなあ」と笑った。

 練習拠点がある中野市の市くらしと文化部の職員6人は休暇を取って前橋で観戦。佐々木正部長(59)は「期待と不安の中で試合が展開したが、ファンがチームを信じて力強く応援していた。感動した」と言葉を弾ませた。中野市出身の真淵和夫さん(70)は長野市の自宅でインターネット中継で観戦。選手や監督に「ありがとう。感謝しかない」と喜んだ。試合を一緒に見守った妻の文子さん(67)は「選手たちは試合ごとに成長し、春先に比べ心身ともに大きくなった」と話した。

写真説明:雨中の前橋市民球場で、信濃の3点目に沸くファンら=2日午後6時49分

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