信濃毎日新聞ニュース特集「信濃グランセローズ」
信濃「応援団」11年目の満願
2017/09/03 09:47
監督らの胴上げをうれしそうに見つめる「勝手に応援団」の真淵さん夫妻(手前左の2人)と和田さん(手前右)=2日午後4時7分、小諸市の小諸南城球場

 ついに初優勝―。プロ野球独立リーグ、ルートインBCリーグの信濃グランセローズが福井ミラクルエレファンツ戦に9―0で勝ち、西地区の後期優勝を決めた2日、1100人を超える観客が訪れた試合会場の小諸市の小諸南城球場は歓喜に包まれた。2007年のリーグ創設時から応援しているファンは11年目の悲願達成に感極まった様子だった。

 スタンドには、球団の練習拠点がある中野市などの有志でつくる私設応援グループ「勝手に応援団」や中野市職員の姿もあった。応援団は07年から応援を続け、現在は同市や長野市などの有志約15人。中野市営球場で日頃の練習を見守るとともに、県内外の試合の応援に出向き、選手たちに声援を送り続けてきた。

 長野市下駒沢の真淵和夫さん(69)=中野市出身=と妻の文子さん(67)はチームの練習の見学によく足を運んできた。ひた向きに練習する選手たちの力になりたいとこれまでに10回以上、バナナを球団に差し入れ、「選手が『ありがとう』と言ってくれるのがうれしかった」と和夫さん。文子さんは初優勝を目にし、「胸いっぱい。本当にうれしい」と、涙を浮かべて本西厚博監督(55)らの胴上げを見守った。

 団員の1人、中野市若宮の農業矢沢則夫さん(68)もこれまで練習の見学や多くの試合の応援に出掛けてきた。「選手も監督もファンと距離が近くて、気さくにあいさつしてくれる」と親近感を抱いてきた。自宅で保管する試合の入場チケットの半券は約200枚。なかなか優勝に手が届かずもどかしい思いもしてきたが、仲間と車を乗り合わせて出掛ける車中の会話が楽しみで、「負けた日は反省しながら帰るし、勝ったらルンルンで気分が良かった」。悲願の初優勝にも「まだ優勝の実感が湧かないけれど、うれしいのひと言」。

 中野市中野の和田正さん(74)は「優勝おめでとう」と記した特製の旗を振り、「11年、この日を待ってた」とうれしそうに話した。

写真説明:監督らの胴上げをうれしそうに見つめる「勝手に応援団」の真淵さん夫妻(手前左の2人)と和田さん(手前右)=2日午後4時7分、小諸市の小諸南城球場

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