日ごとに気温が上がり、暖かな日差しが春の訪れを感じさせる3月。諏訪市湖南大熊の「城山福寿草園」では、斜面のあちこちで黄色いフクジュソウがかれんな花を咲かせている。前日の雨から一転、快晴の青空が広がった3日には、カメラを持った人が入れ代わり立ち代わり訪れて楽しんでいた。
手入れする近くの藤森且久(かつひさ)さん(82)によると、今年はなかなか雪が解けず、例年より2週間ほど遅い2月中旬に咲き始めた。約3300平方メートルの斜面に園芸種の「福寿海」や「秩父紅」、「雅楽」など30品種が植えられており、3月20日ごろまでは楽しめそうだという。
友人と訪れた原村の秋山洋治さん(70)は「春の訪れを感じるね」と笑顔。前週に訪れた時よりも花の数が増えているといい、「例年、3月半ばごろにはじゅうたんのように斜面一面が黄色くなる。楽しみです」と話した。
写真説明:暖かな日差しを受け、斜面に広がって咲くフクジュソウ=3日、諏訪市湖南大熊