県や市町村「凍結は実質困難」 予算概算要求見直し
2009年9月 1日掲載
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 政権交代は、長野県や市町村にも激震をもたらしている。

 衆院選投開票から一夜明けた31日午前、県庁内の一室に各部署の課長補佐級職員30人ほどが急きょ集まった。浦野昭治総務部長は「アンテナを高くして情報収集をしてほしい」と指示。民主党のマニフェスト(政権公約)を詳細に分析するよう求めた。

 県職員の関心は、民主党が打ち出す本年度予算の「組み替え」や、事業見直しの可能性に向く。村井仁知事もこの日午前、「組んでしまった予算が現実にあることも事実。折り合いをどう付けるかだ」と話した。県は6月補正予算で、国の経済対策を踏まえた基金301億円を積み立て、うち42億円を事業化。県財政課は「既に走り始めている」とし、補正予算の一部執行停止や基金の拠出凍結は実質的に困難-との見方だ。

 道路やダムなどの公共事業を担当する建設部内には、同党と連携する新党日本代表の田中康夫・前知事が政権入りし、知事時代にいったん中止した浅川ダム(長野市)計画に影響が及ぶのではないか-との「警戒感」も漂う。

 一方で、民主党が掲げる地方への権限や財源移譲の推進には期待感も。浦野総務部長は「公約通りに地方分権を進めてもらえれば、県としてもきちんと(民主党の政策を)実現できる用意がある」と話す。

      ◇

 市町村長にとっても、政権与党となる民主党との向き合い方が今後の課題となる。県町村会長の藤原忠彦・南佐久郡川上村長は31日、早速、民主党県連の北沢俊美代表に電話し、これまで進めてきた事業などについて理解を求める一方、町村側の課題や要望を伝える機会を持つよう要請。北沢代表は「まず、話を聞いていきたい」と応じた。

 この日、首長からは政権交代に絡む発言が相次いだ。飯田市の牧野光朗市長は、31日に開会した市議会9月定例会のあいさつで、新政権に「国民の期待と不安を信頼と安心に変える政治」を要望。上田市の母袋創一市長も同日、市議会定例会で「国民生活が安定する取り組みに期待する」と述べ、民主党が掲げた国と地方の協議機関の早期設置を求めた。

【写真説明】民主党のマニフェストや政策集を読み込む県職員=31日、県庁


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