
男女7種目の敗者復活戦を行い、軽量級ダブルスカルに出場した日本勢では、女子の岩本亜希子(アイリスオーヤマ・岡谷南高―早大―日体大大学院出)熊倉美咲(戸田中央総合病院ク)組が7分30秒92の1組3位で14日の準決勝へ進んだ。
男子ではアテネ五輪6位の武田大作(ダイキ)浦和重(NTT東日本東京)組が6分43秒03の2組3位で順位決定予備戦に回り、メダル獲得の可能性が消えた。
女子4人スカルでは5連覇を目指すドイツが決勝進出を決めた。
<「通過点」を突破、「次からが勝負」>
敗者復活戦を予定通り「通過点」として準決勝進出を決めた岩本・熊倉組。2人の気持ちは次のレースに向かっている。
「一瞬だけ『よしっ、(準決に)進んだ』と思った」と岩本。準決勝の相手について「私たちとキューバ以外は、世界選手権決勝の常連。五輪でメダルを取った国ばかり。気が引き締まる」。
五輪のボートで日本女子の準決勝進出は初。2人は昨年の世界選手権では準決勝を経て9位になっており、熊倉は「今回も絶対に-との思いがあった。うれしい」。岩本は「私の次の世代は『準決勝からが勝負』となってほしい。その一歩が踏み出せた」と話した。
ただ、敗者復活戦も10日の予選同様、中盤にやや伸び悩んだ。岩本、熊倉ともに課題は中盤と分かっている。岩本は「きつい1000-1500メートル区間をうまく乗り切ってスパートしたい」。
この日13位以下が決まった男子軽量級ダブルスカルの武田は「欧州、中国といった強豪に割って入り、日本女子ボートの存在を世界に知らせて」とエールを送った。
3度目の五輪で自己最高の12位以上を確定させた岩本は「14日に向けて気持ちが高揚している」と話した。目標にする決勝進出は、6艇が出場する準決勝第2組で3位以内が条件だ。
(北京12日=松井慎央)
【写真説明】女子軽量級ダブルスカル敗者復活戦に出場し、準決勝進出を決めた岩本、熊倉組=五輪水上公園(ロイター=共同)